来日記念対談 イヴ・べアールのデザイン

ハーマンミラーストアイベント「来日記念対談 イヴ・べアールのデザインについて」に参加してきました。
写真は会場で購入したSAYLチェアーのカタログです。カタログも有料なんですよ!さすがHM。
2007年のタイムズ紙で「地球上で最も先見の明のある25人」に選ばれたというイヴ・べアール氏。
プーマのシューズボックスや100ドルPCなどをデザインされた方だそうです。
3月に発売されるSAYLチェアーは3年がかりのプロジェクトで、たくさんのアイデアスケッチや試作品などをスライドを使って説明があったのですが、コンピューター使った作業ばかりでなく、ドローイングを大切にしているそうで、このカタログの1ページ目はトレーシングペーパーに鉛筆で手書きされたSAYLチェアーの美しいメッシュのスケッチがレイアウトされていました。
小さい頃からものを組み合わせて考えることが好きで、SAYLチェアーは吊り橋とウインドサーフィンを組み合わせてオフィスチェアの構造にできないかと考えたそうです。
背もたれのメッシュ部分はフレームがなく、橋脚にあたるY字型の構造の先端からアームレストの柱に帆を張る様な構成になっているのですが、このメッシュ部分のディテールのデザインはすごくこだわって、時間をかけて制作したんでしょうね。
あと、印象に残った言葉(英語が分からないので、同時通訳さんによる)は
「質問から始まったプロジェクトが一番良い。」
「引き算的な考えで、エコな物を求めやすく。」
「すぐにデザインしない。意味を探求する。哲学的な基盤を考える。」
「世の中は何を求めているか。」
などです。
丸の内のハーマンミラーストアでイヴ・べアール氏の「リーフライト」と「SAYLチェア」が展示されています。
・HermanMiller Store